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ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質
マインドセット

ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質

Nassim Nicholas Taleb

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まとめ

ナシーム・タレブは、歴史でもっとも重い出来事が、同時にもっとも予見しがたいものである理由を説明します。随筆家であり統計学者になる前はオプションのトレーダーで、2007年の本書で表題となる言葉を生み出しました。ブラック・スワンとは、起こりにくく、影響が計り知れず、後から振り返れば誰もが当然だったかのように説明する出来事のことです。

タレブは世界を二つの領域に分けます。ふつうのものが平均のまわりに集まる「月並みの国」(人の身長など)と、たった一つのデータが系列全体を飲み込みうる「果ての国」(財産、大災害、相場の暴落など)です。後者を前者のように扱うモデルを彼は戒めます。誤りはブラック・スワンを予測できないことではなく、それが現れた瞬間に崩れる脆い仕組みを作ってしまうことだ、というのが彼の主張です。

トレードの本ではありませんし、そうしようともしていません。認識論と、後知恵による理解の錯覚――彼の言う「物語の誤謬」、つまり起きてしまってからすべてが明瞭に見える現象――についての随筆です。相場に向き合う人にとっての効き目は間接的ですが本物です。直近の歴史だけで組み立てたリスク管理の仕組みを疑うことを迫り、過去のデータが一度も想定しなかった出来事が来たとき、自分の口座のどこが生き残るのかを問わせます。

軽い読み物ではなく(496ページ、随筆調で、ときに挑発的です)、戦略も具体的な売買のルールも示しません。最初のマニュアルを探している方より、しばらくトレードしてきてリスクの捉え方の土台を見直したい方に合います。本カタログには同じ著者の『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』もあり、この考えを引き継いで一歩先へ、ブラック・スワンを生き延びることから、それによって強くなるものを作ることへと進みます。

著者について

Nassim Nicholas Taleb

レバノン系アメリカ人の随筆家で、元オプショントレーダーです。統計学者であり、リスク工学の教授でもあります。不確実性と起こりにくい出来事を扱った『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質』と『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』の著者です。

学べること

  • ブラック・スワンとは何か、なぜ過去から予見できないのか
  • 「月並みの国」と「果ての国」の違い
  • 過去のデータだけで作られたモデルを疑うべき理由
  • 物語の誤謬:誰も見通せなかったことを後から説明してしまうこと
  • 予期せぬ事態に対する仕組みの脆さをどう考えるか

こんな方におすすめ

  • リスクについての前提を見直したい経験のあるトレーダー
  • 口座を運用していて、何が予期せぬ事態に弱いのかを知りたい方
  • 認識論や確率的な考え方に関心のある読者
  • 最初のトレード入門書を探しているなら、出発点には向きません
  • タレブをすでに読んだ方、『反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方』へ進む方

詳細

出版年
2007
ページ数
496
出版社
Paidós
ISBN
9788449321894

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