本文へスキップ
ステップ 4/9

ドローダウンの仕組み

必ず押さえておきたい、最も重要な概念

2 分で読めます
ドローダウンは損失の上限です。口座がこの上限を下回ると、口座を失います。プロップトレーディングで最も重要な概念です。失敗するトレーダーの大半は、ドローダウンに抵触して脱落するからです。ここをしっかり理解できれば、大きな武器になります。さらに踏み込んだ内容(正確な計算、Balance と Equity の違い、ファーム別の例)が知りたい場合は、ドローダウン完全ガイドをご覧ください。

ドローダウンとは

ドローダウンとは、プロップファームが口座を閉鎖するまでに許される損失の最大額です。パーセンテージ、または固定金額で示されます。たとえば $50,000 の口座でドローダウンが4%なら、損失の上限は $2,000 です。
  • $50K 口座・ドローダウン4% = 上限は $48,000
  • $100K 口座・ドローダウン3% = 上限は $97,000
  • $150K 口座・ドローダウン $4,500 = 上限は $145,500

残高がドローダウンの上限に達すると、口座は自動的に閉鎖されます。やり直しはできません。

3つのタイプ:Intraday、EOD、Static

ドローダウンは上限がいつ更新されるかで分類されます。先物取引には3つのタイプがあり、その違いは実際の運用では非常に大きく、値動きの荒い1日で口座を守ることも、飛ばすこともあります。下のグラフにマウスを合わせると、3つを並べて比較できます。
Intraday
仕組み残高に合わせて上限がリアルタイムに、分刻みで切り上がります。最も厳しいタイプで、瞬間的な高値もすべて反映されます。
50K 口座での例(ドローダウン $2,500)$51,500 まで上がると、上限も即座に $49,000 へ切り上がります。その1秒後に下げても、高値から $2,500 しか余裕が残りません。
EOD(End of Day)
仕組み残高に合わせて上限が切り上がりますが、更新は1日の終値時点だけです。取引時間中は余裕があります。
50K 口座での例(ドローダウン $2,500)日中に $52,000 まで上げても、終値が $51,000 なら、翌日の上限は $49,500 ではなく $48,500 になります(終値が基準)。
Static
仕組み上限はいっさい動かず、開始時の残高から固定されます。最も緩いタイプですが、先物取引ではあまり見かけません。
50K 口座での例(ドローダウン $2,500)上限は $47,500 から始まります。残高がどこまで伸びても、上限はずっと $47,500 のままです。

先物取引では、ほぼすべてのファームが Intraday か EOD を採用しています。純粋な Static はまれです(一部のファームのみで、たいていは Sim Funded 口座)。よく使われる2つのうち、EOD のほうがかなり緩やかです。終値まで判定されないので、取引時間中に余裕が残るからです。

Intraday の場合、ポジションが $1,000 含み益になってから $1,000 下げると、結果がゼロでもドローダウンの余裕は $1,000 減っています。EOD は終値まで待つので、この問題が起きません。ファーム選びでは非常に重要な点です。

Balance と Equity:口座を飛ばす違い

ここは、ほとんど誰も説明しないのに口座を失う原因になっている部分です。口座には2つの数字があります。Balance(決済済みの取引だけを反映した金額)と、Equity(Balance に建玉の損益をリアルタイムで足した金額)です。各ファームで確かめるべき肝心な点はこれです。ドローダウンは Balance で測るのか、それとも Equity で測るのか。
  • Equity 基準のドローダウン(日中):含み損をリアルタイムで数えます。損失で決済していなくても、逆方向の値動きだけで失格になることがあります。Intraday でいちばん多い方式です。
  • Balance 基準のドローダウン(EOD):確定した損益(または1日の終値時点の残高)だけを数えます。日中のノイズで上限に触れることはありません。取引しやすい方式です。
  • なぜ重要か:Equity 基準だと、広めのストップや一瞬のスパイクで、狙いが実現する前に飛ばされることがあります。Balance や EOD なら、その日のノイズに耐えられます。

初心者向けの簡単な目安として、ファームが Equity 基準・日中判定でドローダウンを測るなら、ストップは狭めに、枚数は少なめにします。相場は決済の時点で正しさを証明してくれるとは限らず、ポジションを持っている間に退場させてくることがあるからです。

実例:なぜ重要なのか

$50K の口座で、日中トレーリングのドローダウンが $2,500 の場合を見ていきます。
  • 開始時:残高 $50,000、上限は $47,500
  • 取引を建てる:$1,000 上昇します(含み残高 $51,000)
  • 上限が切り上がる:上限は $48,500 になります
  • 値が戻る:残高は $50,000 に戻ります
  • 問題点:上限は $48,500 のままなので、残る余裕は $1,500 だけです
  • 結果:損失で決済していないのに、「クッション」が $1,000 減りました

EOD ならこうはなりません。上限は終値でしか更新されないからです。EOD や Static が好ましいのは、この理由によります。

バッファー(クッション)

ファームによっては「バッファー」(クッション)を設けています。ドローダウンの条件が解除されたり、より有利になったりする前に積み上げておく必要のある、利益の金額です。
  • :出金できるようになるまでに $2,000 を稼ぐ必要があります
  • 利点:達成すると、トレーリングが止まるか Static に変わることがあります
  • 目的:ファームは、支払う前に本当に利益を出せているかを確認します

ドローダウンの管理方法

口座を守るための戦略です。
  • 上限を正確に把握する:いくらまで損失を出せるのかを、常にはっきりさせておきます
  • ストップロスを使う:ストップを決めずに取引しないでください
  • 1トレードあたりのリスクを計算する:残っているドローダウンの0.5〜1%まで
  • 取り返そうとしない:負けたあとにロットを増やさないでください
  • ドローダウンの50%を失ったらその日は終了:翌日、頭を切り替えて戻ります

1日でドローダウンの半分を失ったら、そこで止めてください。口座の大半は「リベンジトレード」、つまり損失を急いで取り返そうとする行動で失われます。

重要ポイント

  • ドローダウンは損失の上限です。触れた時点で口座を失います
  • Static > トレーリング EOD > トレーリング日中(良い順)
  • 大半のトレーダーはドローダウンに抵触して脱落します
  • 1回の取引でドローダウンの1%を超えるリスクは取らないでください
  • バッファーは、出金の前に必要となる利益額です

よくある質問

初心者にはどのドローダウンが向いていますか?

動かないので Static がいちばん管理しやすいです。Static がない場合は EOD(End of Day)を探してください。日中タイプは最初のうちは避けましょう。コントロールが難しく、理由が分からないまま口座を失うトレーダーも多くいます。

ドローダウンは毎日リセットされますか?

いいえ。ドローダウンは口座の存続期間を通じて累積します。今日 $500、明日 $500 を失えば、ドローダウン全体のうち $1,000 を使ったことになります。

1秒だけドローダウンに触れた場合はどうなりますか?

口座は自動的に閉鎖されます。相場のスパイクでも操作ミスでも関係ありません。システムは自動で、例外はありません。

ドローダウンに抵触したあと、口座を取り戻せますか?

いいえ。一度抵触すると、口座は永久に閉鎖されます。やり直すには、新しい評価口座か Instant の口座を購入する必要があります。

リスク警告

先物取引には大きな損失リスクがあり、すべての投資家に適しているわけではありません。この内容は教育目的のみで提供しており、金融アドバイスや投資推奨ではありません。過去の成績は将来の成果を保証しません。失っても差し支えのない資金だけでトレードしてください。