プロップファームの一貫性ルール
一貫性ルールは、たった1日の例外的な成績で目標を達成してしまうことを防ぐルールです。仕組みと、各社が適用している割合を解説します。
プロップファームの一貫性ルール:完全ガイド
一貫性ルールは、資金提供トレーディングのなかでもっとも誤解されているルールのひとつです。多くのトレーダーは、評価フェーズを通過した日、あるいは最初の出金を申請してファームに却下された日に、はじめてその存在を知ります。このガイドでは、一貫性ルールとは何か、どう計算されるのか、どのファームが適用しているのか、そして引っかからないためにどう計画すればいいのかを、当サイトのデータベースから抽出したデータとともに説明します。
一貫性ルールとは?
一貫性ルールは、1日の利益が総利益に占められる割合の上限を定めるものです。狙いは、再現性のない一度きりの幸運な日によって評価フェーズを通過したり、出金を受け取ったりすることを防ぐことにあります。
数値で見る例:
- 一貫性ルール40%の $50,000 口座
- 累計の総利益:$3,000
- ベストの1日が占められるのは最大で $3,000 の40% = $1,200 まで
- ベストの1日が $1,500 だった場合、ルールを満たしていません。その金額($1,500)が累計総利益の40%を下回るまで、取引を続ける必要があります
実際のところ、爆発的な1日をつくってしまったら、それを薄めるために他の日で利益を積み増さなければならない、ということです。
このルールが存在する理由
プロップファームは長年にわたり、無視できない割合のトレーダーが運で評価フェーズを通過していることを観察してきました。ある1日に大きなトレードを2つほど当て、安定して稼げることを証明しないまま Profit Target に届いてしまうのです。そうしたトレーダーが Funded Account に進むと、再現できる手法を持っていないため、その多くが数週間で口座を飛ばします。
一貫性ルールは、その問題に対するファーム側の答えです。通過できるのは、複数の日にわたって無理のない形で利益を分散させたトレーダーだけで、一度当てて祈るだけのトレーダーは通りません。
正確な計算方法
式はシンプルです。
ベストの1日 / 総利益 ≤ ルールの%
ベストの1日がその割合を超えている場合、出金を申請できません(どのフェーズにいるかによっては、評価フェーズを通過できません)。
超えてしまったらどう直すのか:道は2つあります。
- 待って「普通の」日を重ねる:小さな利益を足す日が増えるほど「総利益」が上がり、巨大な1日の割合が下がります。
- 巨大な1日には手をつけない:このルールは利益を取り消すことを求めるものではありません。比率が条件を満たすまで、出金や承認をブロックするだけです。
各ファームの適用割合(DBのデータ)
この表は、当サイトのデータベース(`phase_rules` と `simfunded_payout_rules`)から直接抽出したデータで作成しています。インターネットからの転載ではありません。ファームが条件を変更したときは、この記事もDBから更新されます。
評価フェーズの場合
| ファーム | プラン | 一貫性の割合(評価) |
|---|---|---|
| Apex Trader Funding | EOD / Intraday | 評価ではルールなし(PAで50%) |
| Bulenox | Option 1 / Option 2 | 評価ではルールなし(Funded で40%) |
| Earn2Trade | Gauntlet Mini / TCP | 30% |
| FundedNext | Bolt / Legacy | 40% |
| FundedNext | Rapid | 評価ではルールなし(Funded で40%) |
| Lucid Trading | LucidFlex | 50% |
| Lucid Trading | LucidPro | 評価ではルールなし(Funded で40%) |
| MyFundedFutures | Flex / Pro / Rapid | 50% |
| MyFundedFutures | Builder | 評価ではルールなし(Funded で50%) |
| TakeProfitTrader | Standard | 50% |
| Top One Futures | Elite Daily | 45% |
| Tradeify | Growth | 35% |
| Tradeify | Select | 40% |
Sim Funded フェーズの場合(出金を目指して取引する段階)
| ファーム | プラン | 一貫性の割合(Funded) |
|---|---|---|
| Apex Trader Funding | EOD / Intraday | 50% |
| Bulenox | Option 1 / Option 2 | 40% |
| FundedNext | Bolt / Rapid | 40% |
| Lucid Trading | LucidDirect | 20% |
| Lucid Trading | LucidPro | 40% |
| MyFundedFutures | Builder | 50% |
| Top One Futures | 1-Step ELITE | 25% |
| Top One Futures | IGNITE Instant | 15% |
| Top One Futures | Instant Sim Funded / S2F Sim PRO | 20% |
| Tradeify | Growth | 35% |
| Tradeify | Lightning | 20% |
2026年4月28日時点のデータです。他の口座サイズでの各プランの正確な数値や、直近の変更を確認するには、プロップファーム比較ツールをご覧ください。この表と同じDBを参照しています。
一貫性ルールが「ない」ファームとプラン
すべてのファームが、すべてのフェーズで適用しているわけではありません。月に数日の爆発的な日に依存する手法(マクロ指標やニュースを狙うトレーダーに多い)なら、次のプランのほうが自由度があります。
- Apex Trader Funding と Bulenox の評価フェーズ(ルールは Sim Funded フェーズにしか出てきません)。
- MyFundedFutures Builder の評価フェーズ。
- FundedNext Rapid の評価フェーズ。
- Lucid Trading LucidPro の評価フェーズ。
- Tradeify Select の Funded フェーズ(Daily/Flex はルールなし)。
これは、1日で利益の100%をつくって一貫性のことを永遠に忘れていい、という意味ではありません。ルールはフェーズごとに別々に判定されます。Sim Funded にしかルールがないファームなら、巨大な1日で評価フェーズは通過できますが、出金の段階で一貫性を求められます。
ベストの1日をどう計画するか
ルールを満たすいちばん健全な方法は、毎日そろったサイズで取引することです。普段 $200 を狙っていて、ある日が $400 で終わるぶんには問題ありません。問題が出るのは、オーバートレードや連勝で1日 $1,500 を稼ぎ、他の日が $100〜$200 という形になったときです。
保守的な戦略:Profit Target を10で割ります。評価フェーズが $3,000 を求めるなら、1日の目標は $300 です。10日取引して目標に届けば、どの1日も総額の30%を超えません。
積極的な戦略(ルールを踏まえたうえで):巨大な1日をつくってしまったら、比率が薄まるまでその日と翌日以降は取引をやめます。取引を続けるなら通常のサイズで。「取り返す」つもりで無理を重ねれば、まず口座を飛ばします。
一貫性を壊しがちな典型的ミス
- 「Funded にしか効かない」と思い込んで評価フェーズで無視する:多くのファームでは評価フェーズから適用されます。購入前に確認してください。
- 30%と50%を取り違える:数字はファームごとに違います。Earn2Trade は30%、MyFundedFutures の Flex/Pro は50%です。自分の数字を知るには、レビューを見れば済みます。
- 出金の申請が早すぎる:取引日数5日、うち1日が大きい状態で最初の支払いを求めれば、ほぼ確実に条件を満たしません。分散した履歴が溜まるまで待ってください。
- 巨大な1日を「取り返す」ために無理にトレードする:口座を飛ばす最短ルートです。ベストの1日が許容%を超えたときは、時間で直すものであって、取引を増やして直すものではありません。
経済指標を狙うトレーダーの戦略(NFP、FOMC、CPI)
マクロ指標で出る大きな値動きを取りにいく計画なら、一貫性ルールは天敵です。選択肢は2つあります。
- 評価フェーズに一貫性ルールがないファームを選ぶ(Apex、Bulenox、MyFundedFutures Builder、FundedNext Rapid)。指標を2回うまく取れば評価フェーズを通過でき、一貫性は Sim Funded の段階だけ気にすれば済みます。
- 最初からベストの1日を薄めておく:指標は取りにいくとしても、通常のセッションの2倍ではなく、控えめなサイズで。長期的にはこちらのほうが健全です。
まとめ
一貫性ルールは、支払いを渋るための小細工ではありません。プロップファームが運をふるい落とすための仕組みです。再現できる手法と一貫したサイズで取引していれば、その存在に気づくことすらありません。「大当たりの日」に依存しているなら、このルールがいちばん多く口座を飛ばす原因になります。
評価フェーズを購入する前に、そのファームの正確な割合を確認してください。
- プロップファーム比較ツールでは、一貫性の%で絞り込めます。
- 個別のレビュー(たとえば Apex、Tradeify)には、プランごとの数字が例つきで載っています。
- 手っ取り早く選びたい場合は、先物取引のおすすめプロップファーム比較がルールと価格のバランス順に並べています。
スタイルに合うのはどのタイプのドローダウンでしょうか。一貫性ルールはドローダウンの種類と組み合わさります。イントラデイのトレーリング・ドローダウンと一貫性30%でスキャルピングをするトレーダーは、許される誤差が非常に狭くなります。
